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卒論発表会無事終了 [研究室]

 昨日、「謎の卒論生」のオンラインでの発表が無事終了しました。

「思いを伝える表現」が問題だと書きましたが、最後の最後で、<ここはこういう図があると説明しやすいだろうけれど、時間的にいって厳しいだろうな>と教員が思っていたところを、直前になって作成してくれたのに驚きました。

 ただ、その図ができたので、その分、その図と内容的に関連する別の図の意味について、練習では省略することにしていた説明を加えることが重要になっていて、別の箇所を省略してでもそれが必要だったのではないかというご指摘を、当日発表を聴いて下さった先生からいただきました。なるほどというご指摘です。
 当日発表を聴いたゼミ生はほかにもいて、総じて好評でした。

 先日の修論生同様、現地調査に行けなかったので、利用可能な資料に大変な制約を背負ってしまいましたが、学内で利用できる新聞記事などを存分に活用した研究となりました。既往研究もある事例を扱ったのですが、それでも個々の論文だけではわからないことが結構あるものです。私も実習でお世話になる調査地でありながら、今回の卒論で、新たな発見が多々ありました。逆に、ありそうでないデータというものも結構あって苦労するのですが。

 最初に書いた卒論生の「思い」research question は、素朴なものでした。が、社会科学にとって最も重要な warm heart が感じられました。このあたり、専門家ですと、扱いやすさを考えて最初から控えめに設定してしまいます。
 素朴はいえ、誰もがこういう「思い」を持てるとは限りません。「思い」の答えを、要旨では十分書きこめませんでしたが、本文と発表では形にしてくれました。お見事!!(f)
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