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森林政策学演習(宿泊、11月25-26日)を実施しました [講義]

2021年11月25日~26日に
山梨県道志村・山中湖村・富士吉田市で
森林政策学演習を実施しました。

森林資源の多様な利用のあり方について、
現場の方々から貴重なお話を伺うことができました。

初日は、リトル・トリ―代表取締役の大野 航輔さんの案内で、
大野さんが自ら森林経営計画を策定した林分に入らせていただき、
間伐の状況や、大野さんらが自ら建設したマウンテンバイクトレイルの
ついても解説していただきました。受講生もトレイルコースを実際に
試走するという、貴重な体験ができました。現場ではもちろんのこと、
会議室で聞き取り調査も実施しました。
リトルトリー.jpg

二日目は、山梨県猟友会の青年部の設立に尽力された羽田さんや
ふじさんジビエ・鹿邦の勝俣さんご夫妻に、狩猟・駆除捕獲の実態や
ジビエ加工処理施設の運営についてお話を伺うことができました。
狩猟・許可捕獲は野生動物の命をいただく行為であればこそ、
無駄なく大事に資源として利用しようとする姿勢を改めて
確認できました。さらに聞き取り調査終了後には、ふじさんジビエで
シカ肉カレー(シカ肉ウインナー付き)を
頂きました。
シカ肉カレー.jpg
前日に捕獲され、ふじさんジビエに運搬されてきたニホンジカの
解体の様子も幸運にも見学することができました。

この2日間、富士癒しの森研究所の齋藤暖生先生にご同行いただく共に、
2日目の朝には、霜が降りた氷点下の演習林内をご案内頂きました。
演習林散策.jpg

関係者の皆さん、本当にありがとうございました。
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引越たけなわ<続報> [研究室]

<速報>でお伝えした研究室の引越の続きです。
 予定では、11月5日(金)・11月8日(月)の2日間で、後期前半分の搬入は完了することになっていたのですが、少し積み残しが出て、翌9日(今日)までかかりました。

hikkosiKAs.jpg

(写真:川合あけみさんのSNSより)

 左上は、移動前の仮住まい。プレハブの2階の窓からは、目の前にマテバシイがこんなに大きく枝を広げていて、狭いながらも目をなごませてくれました。
 右上は、今回大活躍の川合あけみさんと荒井和子さん。

 これから2000箱を超える(←f推定)蔵書の開梱作業があります。(f)

 林政研究が、古いお酒を新しい革袋に入れるものであるように、今回も、(荒井さん、川合さんのお知恵や芳賀先生の綿密な設計をもとに)古い什器の使えるものはなるべく活かして、新しい空間の中に配置するように努めています。そこに、その多くがISBNコード(バーコードをイメージしていただければよいと思います)の振られる前の時代の貴重な文献を詰めて行く壮大な作業となります。
 長い歴史のなかで、ザ・林政という本に加えて、周辺分野の良書を、林地と競合する土地利用分野、林産物を利用する産業分野や生活分野、事例分析~統計分析~理論研究、ミクロ~マクロ、地域~全球にわたり、古今東西を対象に、収集しています。
 こうした収蔵分野の多様性は戦前からの傾向であり、よき伝統なのですが、おそらくどこの資料館でもそうであるように、革袋の大きさは限られており、3月までには整理しないと、最終搬入物の置き場がなくなるかもしれません。
 目下、教員一同、頭を悩ませているところです。
 すでに、複本などの受入に手を上げて下さっている大学等もあり、コロナ禍で作業が中断していましたので、落ち着いてきたらお願いしようと考えています。

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引越たけなわ<速報>

農1号館改修工事にともない、春に梱包して送り出した荷物のうち、大型什器のみ、倉庫から先に帰って来ました。

hikkosi2110.jpg
(写真:荒井和子さん。右下は綺麗になった洗面所)

先に戻った他の研究室からもいろいろ噂は聞いていたのですが、想定されていた作業だけでも大変なところに、使えるスペースの想定外がいろいろあって、なかなか大変なことになりそうです。この後、いよいよ大量の荷物(什器含む)が戻ってきます。教員保有分だけでも段ボール500箱はあるでしょうか。
これに、長年研究室で大切に保管してきた文献資料が1000箱単位で加わります。いわゆる「一点物」と呼ばれる貴重書も少なからず含まれ、資料的価値がわかっているだけに、特殊な作業もしています。

スタッフ一同+卒論生、頑張っています。しばらく内外からいただくご連絡への反応が悪くなるかもしれません。重労働を免除していただいている(使い物にならない)fが、こうしてブログを書いております。じつはそんなヒマはなく、これから自己保有物品の梱包です。しばらく大型ディスプレイも使えなくなると思われますので、せめて今のうちに、というところです。

なお、長年われわれと共生してきたネズミ君、春の梱包作業時には隠れ家から多数出てきまして、資料にフンやオシッコをかけられました。ただ幸いだったのは、ネズミ君の習性なのか、オシッコについては、手垢のついていない新刊書とか綺麗なパンフレット(嬉しくはないですが、再入手は容易)を選んでトイレ代わりにしてくれ、貴重書は難を免れた(らしい)ということです。災害用に買っておいたペットボトルには穴が開いていて、そこから見事に水を吸われていました。敵に塩を送っていたワタシがアホでした。敵も相当切羽詰まっていたらしく、これまで絶対に引っかからなかった粘着式のネズミホイホイにも結構かかっていました。
nezumi.jpg
(PCラックの脇から出てきて、ブラインドを器用に上っていくネズミ君。2020年10月撮影。)

他の建物のある先生のお話では、農学部の歴史は、ウィズ・マウスの歴史だったそうです。
そんなミニー・ミッキー達がひとまず移動してくれたようで、そこだけは安心しています。(f)
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もりす君、久々 & 森林資源勘定の研究史 [研究室]

古井戸です。
柴崎茂光先生が「自分の研究を振り返る」と題してお書きになっているのをみて思い出したことがあります。

5年前にこのブログに登場したもりす君(わからない方は、右上の検索ボックスで「もりす」と入力してみてください)。
災害復興住宅についての面白い卒論を書いて、今は、同じ大学院農学生命科学研究科の井上雅文先生のご指導のもとで、博論執筆の真っ盛りです。

そのもりす君が、先日久々にプレハブB棟を訪れてくれました。
(その前にも来てくれておいしいお土産をいただいたりしていましたが、書かずにいてすみません)

もりす君は、現在、林産業の産業連関構造についての研究をしているとのことで、森林資源勘定との関係についてあらためて知りたいとのことでした。

そういえば、森林資源勘定の研究が始まったころの話をどこかに書いていたぞ。

https://doi.org/10.6012/jwei.30.28
こちらになります(『水資源・環境研究』30(2):28-29、2017年)。

文献検索では、古井戸が書いた「執筆事情」としか出てこないので何のことかわからないと思いますが、掲載誌の6号(1993年)に掲載された「自然資源勘定の研究動向」という論文
https://doi.org/10.6012/jwei.1993.19

を振り返ったもので、まだ過去を振り返るトシではないと思いつつ、この分野の研究史を記録に残しておこうと思って書いておいたのでした。もりす君の役に立てばよいのですが。
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「ランチセミナー」で話題提供 [研究会]

 古井戸です。
 もう2週間ほど前になってしまいますが、
「19世紀後半以降における山岳地域林政の展開-フランスの『水と森林』Eaux et Forêts を中心に-」
Evolution of forest policy in the mountainous regions since the latter half of 19th century
と題して、農学部(大学院農学生命科学研究科)に所属する教員同士の研究を紹介し合う「ランチセミナー」(オンライン)で15分ほど話題提供をしました。
 マーフィーの法則(ご存じでしょうか)さながらに、普段起こらないパワポのトラブルがあって、時間を超過するという大ミスをやってしまったのですが、閑話休題。

 最初に研究室紹介を、ということで、
teaching_staffs.jpg
こんなスライドを作りました。数秒しか画面投影しなかったので、参加いただいた方にもたぶんお読みいただく時間はなかったでしょう。あらためてご紹介するしだいです。

 筋立てとしては、フランスを中心に、19世紀末の山地復旧造林RTMの今日的評価をたどることから、殆どの森林が「山」にある日本の林政への示唆を得たいというところでしたが、十分お伝えできたかどうかはわかりません(のでここに書いておきます)。

 あとは、時間の関係で投影すらできなかった参考文献リストをここにご紹介しておきます。
 ページ数のない文献は、目下、プレハブ仮住まいのため段ボールのどこかに眠っているものだったりします。

 若干補足しておきますと、赤池氏は、現在、「農学共同研究員」になっていただいています。コロナ禍と研究室引越の関係でなかなかお会いできないのが残念です。
 アンドレアッシアン Andréassian(2001)は、その二年後の2003年に、国際英文誌 J. Hydrologyに掲載された論文で知られています。その論文の下地をこのフランス国内の研究会で報告しているのですが、なぜわざわざ無名のフランス語報告を引用しているかというと、こちらでは、フランス語 Eaux et Forêts(直訳すると「水と森林」)の意味について論じた大変興味深い一節があり、これが英文誌への投稿ではバッサリ割愛されているからです。今のフランス人でもなぜこういう言い方があるかについては、あまり共通理解がなく、それゆえ、フランス国内での研究会でアンドレアッシアンは報告する必要があったのでした。国際誌にはこの部分を投稿しても意味がないと考えたのでしょう。
 現地のことを勉強しようと思ったら現地語で書かれたものを読まなければ本当のところはわからない、という当たり前のことを、今回あらためて痛感した次第です。

 これから学問を志す方々のために急いで付け加えておくと、別にnativeレベルで現地語に精通している必要はなく(その方が良いに決まっていますが)、重要な概念が理解できる程度に読めればよいのです。勇気を持って書物に触れ、読んで、現地に行って話を聞いて、森を見て、確認しながら、理解していきましょう。国内で聞き取り調査をするときも同じで、その地方の歴史・地理や文化、方言などは知っていると知らないとでは大違いです。このへんは柴崎先生や芳賀先生がそのうち書いて下さるかもしれません。

<ランチセミナーで引用した文献の一覧>
  • 赤池慎吾(2012)『17~19世紀における青森県津軽地方の「従来保安林」の変遷過程』東京大学博士学位論文
  • A.Andréassian : Histoire Conjointe des Eaux et des Forêts, in Forêts et eau: 168eme session du Comité Scientifique et Technique. Nancy, 26 au 28 sept 2001
  • Brun, F.(2002)Multifunctionality of mountain forests and economic evaluation. Forest Policy and Economics 4 : 101-112
  • 古井戸宏通(2007)フランス林政における『水と森林』の史的展開序説. 水資源・環境研究 20: 73-86
  • 古井戸宏通(2010)「フランス」、白石則彦編著『世界の林業-欧米諸国の私有林経営-』(日本林業調査会)~第3章
  • 古井戸宏通(2015)「自然災害リスク管理と保安林制度のあり方―オーストリア・チロル州の保安林改良事業と野渓監護事業を中心に―」宇澤弘文・関良基編著『社会的共通資本としての森』(東京大学出版会)~第9章
  • 伊丹一浩(2020)山岳地の植林と牧野の具体性剥奪, 御茶の水書房, 420pp.
  • 北林寿信(1998)フランス山地政策の胎動, レファレンス
  • 是永東彦(1998)フランス山間地農業の新展開. 農文協
  • Ladier, J. et al(2012)Guide des Sylvicultures de Montagne Alpes du Sud françaises, ONF-Instea, 301pp.
  • Meza,A.et al(2004) Critères et Indicateurs pour la gestion durable des forêts : le cas des forêts de montagne. rff 56(5): 395-405
  • 佐々木恵彦編著(2007)森林科学.文永堂
  • 薗部一郎(1928) 無林地の造林-各国の事例. 砂防 1: 3-6ß
  • 徳川林政史研究所編(2015) 森林の江戸学II、223pp.(芳賀和樹)
  • 山越隆雄(2006)フランスにおけるRTM(山地修復)事業の歴史. 砂防と治水 39(3):97-101
  • Villeneuve, A. et al(2002) Les montagne et droit – tendances émergentes. FAO étude législative 75, 97pp.
  • Whited, T.L.(2000) Forest and peasant politics in modern France, Yale Univ. Press

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自分の研究を振り返る [研究室メンバー]

 私(柴崎茂光)が、林政学研究室に所属したのは学部3年生(1994年秋)のこと。
経済的な分析に憧れて、永田信先生(前林政学研究室教授)の研究室の門を叩いたわけです。
 最初に取り組んだことは、日本における建築用材(製材・合板)が、木材需要に及ぼす影響を計量経済学的に解明するプロジェクトのお手伝いでした。パソコンが普及し始めた時代で、私はエクセルの使い方を先輩や先生方(永田先生や安村先生)に教わりながら、木材統計や建築統計データを打ち込んでいきました。打ち込み作業が終わると、統計ソフト(SPSS)を使って、相関分析、重回帰分析を進めていきます。コマンドを書いては、結果を先生方に見せてはモデルを改善していく作業が続きました。遊び感覚でワクワクしながら分析したことを今でも鮮明に覚えています。
 研究結果(骨子)をマックワード(懐かしい!)を使ってとりまとめる作業も行い、最終的には学術誌である『林業経済研究』に掲載されることになります。自分も共著者として名を連ねることとなり、思いがけず、学会誌デビューを果たすことになりました。

※この論文は、以下のURLからダウンロードできます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jfe/1996/129/1996_KJ00005719710/_article/-char/ja/

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森林科学のインスタグラム発動!

駒場(東京大学教養学部2年)から林政学研究室に進学するルートは、進路選択で
 農学部 森林環境資源科学専修
 農学部 森林生物科学専修
どちらかを選んで3年生になると、2専修で共通の、多くの実習(選択必修+選択)や講義(必修+選択必修+選択)を2年掛けて履修します。
 たとえば林政学研究室関係の実習としては、
「森林科学基礎実習IV」
「森林政策学演習」
の2つがあり、上記2専修のどちらに所属していても履修できます。
 その後、3年生の秋の「分属ガイダンス」を経て、研究室の配属希望を「林政」で出すという順番になります(これもどちらの専修にいても同じ)。

 前置きはこのくらいにして、このたび、
https://www.instagram.com/utokyo_forest_science/
森林科学のインスタグラム
が始動しました。こんな状況でも野外実習をやっています!もちろん安全対策には万全を期し、野外を希望しない人には別のプログラムで単位が取れるような配慮をしています。少なくとも林政関係の実習については、受講者の全員が野外実習を希望しています。
 なお、これらの実習は、一般的な講義とは異なり、上記2専修に進学していないと受講できませんのでご注意下さい。(f)
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春の林業経済学会(オンライン)あれこれ [研究室]

 3月下旬に遡るのですが、東大林政ともかかわりの深い東京農工大の主催で、日本森林学会とそのサテライト学会の1つである林業経済学会が開催されました。

 林業経済学会では、林政学研究室にかかわることがたくさんありました。
1)前助教の竹本太郎先生(東京農工大)がシンポジウム
http://www.jfes.org/kenkyukai/JFES_2021_Spring/2021_spring.html
にご登壇。大会運営委員会を努めながらの論文執筆ならびにご報告、ご苦労さまでした。

2)2019年度の「奨励賞」を受賞していながら授賞式が行われていなかったOBのT.Jones君。あらためての授賞式にビデオメッセージで参加し、受賞の挨拶(日本語)をしてくれました。
3)2020年度の「学術賞」
 4月から准教授となった柴崎茂光先生
 毎年非常勤講師として林政学関係の講義を担当して下さっているOBの山本伸幸先生
が、「学術賞」ダブル受賞となりました!
↓以上、学会表彰関係はこちら。
http://www.jfes.org/award/award_top.html

4)2021年度~2022年度の会長
 総会で、古井戸が選出されました。
http://www.jfes.org/doc/kaicho2021.html
↑こんな「会長より」を書きました。林業経済学会について知りたい方、「林業経済」と「林業経済研究」の違いがわからない方は是非ご一読下さい。(古井戸 宏通)
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引っ越し [研究室]

 皆さま、こんにちは。

 先週に引き続き「こうぴー」です。よろしくお願いします。

 昨日はゼミがありました。
 少しゼミの紹介をさせて頂きますと、週1回研究室のメンバーが集まって研究発表を聞いて議論したり本を輪読したりします。
 昨日の研究発表は博士の方2名によるもので、初めてゼミに本格参戦した自分としては発表も議論も圧巻のものでした。(外野のように語っていますが自分も頑張って議論に参加しましたよ!(笑)。)
 また、輪読についても昨日は本の分担を決めました。
 ついにゼミが始まったー!という実感が湧いてきましたが、積極的にこれからも参加していきたいと思います。(実は来週発表が控えているので頑張らないと…(・∇・))

IMG_9981.jpg

 最近の研究室の出来事といえば、研究室のお引っ越しです。
 またいずれ戻ってくることにはなるのですが、大学の諸事情で一時的に別の場所へ研究室をお引っ越ししなくてはなりません。
 
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4月から林政学研究室に着任しました:)よろしくお願いします [研究室メンバー]

4月1日より林政学研究室に准教授として
着任しました。2006年まで林政学研究室の助手として
勤務していましたので、15年(!)ぶりに
戻ってきたことになります。

この3月までは、国立歴史民俗博物館(歴博)の
民俗学研究系の教員として約10年間勤務しました。

今週、歴博に残っていた最後の荷物を
弥生キャンパスに搬入することができ、
東大での新生活が本格的に始まったと実感しています。


私の研究テーマですが、一言で言えば、
「山村・離島の持続的なありかたについて希求すること」
といえます。

若手研究者の頃は、自然環境の保全との
地域経済の両立がメインのテーマでしたが、
現在は山村・離島の文化・社会の保全に関心が移ってきています。
フィールドは主に屋久島を中心に研究してきました。
特に最近は、林野に残された様々な林業・山村生活の痕跡、
いわゆる林業遺産の保全に向けた研究を行っています。

国有林の山中に残る林業集落跡「小杉谷」(2019年12月撮影).JPG

なぜ現在のテーマになったのか、これについては
今後のブログで少しずつ紹介していきたいと思っています。

今後ともよろしくお願いします。
柴崎茂光
写真:屋久島の山中に残る小杉谷小学校跡
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