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卒業にあたって [研究室]

みなさま、こんにちは。

 今年度で林政学研究室を学部生として卒業する泉(こうぴー)と小柳です。
卒業にあたり二名共作でブログを書かせて頂く運びとなりました。

泉につきましては、大学2年次に古井戸先生にお会いしたのが林政との最初の縁でした。
林政一択で森林科学の道に理転したことは、今思えばなかなかの賭けだったと思いますが、
卒業を迎えるにあたり、林政学研究室に所属できてほんとうに良かったと思っています。

小柳につきましては、森林教育への興味から林政研の門を叩き、
その分野での卒業研究をいたしました。
林政研のかたがたはとても温かい雰囲気で、いつも丁寧に親身にアドバイスをくださり、
おかげで卒業研究発表までやりきることができました。
感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

 さて、こちらブログということで、林政研に興味のあるかたの目にも届くかなと思いますので、以下小柳の方からはおおまかな卒論までのスケジュールを、私見ですが、紹介したいと思います。(※2021年時点なので今後多少の変更はあると思います。)

【4月〜7月】
・毎週金曜日14時〜ゼミがあります。
・内容としては、輪読や、研究テーマに関連する本・論文等の発表、メンバーのかたの研究の進捗発表、などです。
・B4生は、この時期に、どんな分野をテーマにするかある程度決めていくイメージです。
・テーマ決めについて、林政の先輩(このブログでは「石ころ」さん)曰く、
「対象地を行ってみつつ選ぶか、先行研究を読んで、その参考文献を辿りながら調査の手法を学ぶのがいいと思う。林業経済研究の『50年の歩み』からテーマ別の参考文献リストや大まかな研究史を探るのもいいかも。」とのこと。

【9月〜11月】
・9月ごろに、科研ゼミがあります。科研ゼミでは、研究計画を調書にします(ざっくり)。
・研究については、調査をしていきます。後期ゼミでは、調査結果や今後どうしていくかについて報告します。
・2週間に1回はゼミで報告する、というイメージです(ざっくり)。

【12月〜1月】
・1〜2週間に1回はゼミで報告します(ざっくり)。
・合同ゼミがあります。
・ぼちぼち論文執筆しはじめます。
・1月末に要旨提出、本文提出があります。

【2月】
・卒業研究の発表会があります。
・(必要な人は)コメントをうけて本文の修正をします。

…こんなかんじです。イメージわいたでしょうか(笑)。
 あくまで理想スケジュールなので、私は12月まで調査にいったり、本文提出のギリギリまで執筆したり、どんどん後ろ倒してしまいました…(ごめんなさい)。
 はじめは慣れないと思いますが、みんなそうなので問題ないです。
 ちなみに、私はコロナ禍で終始オンラインゼミだったので、対面のゼミいいなあとおもっています。

また、泉の方からは林政というものについて簡単に私見を述べたいと思います。
林政はあまりにも守備範囲が広いので明快な定義ができるものではありません。
Forest Policyという表現はまだしも、それを森林政策と和訳してしまうと、
どこか限定的な意味合いになってしまうような気がしています。
ただ、少なくとも林政は、人間や社会が自然環境と向き合う態度や姿勢について、
広く扱っている学問領域なのだろうと、私は解釈しています。

本年度の卒業式で藤井総長は、
「テクノロジーを扱う人間や社会側の影響とその重要性について認識しなくてはならない」
とおっしゃっていましたし、学位記授与式で古井戸専攻長は、
「長期的視点を持っているか否かは目の前の仕事を進めるにあたっても大きな差を生む」
とおっしゃっていました。
林政は、人間や社会が自然環境と向き合う態度や姿勢に対し研究を通して真摯に向き合うことで、環境全体を幅広く、長い目で、かつ謙虚に見られるフィールドだと信じています。

 たいそうなことを述べてしまいましたが、最後に林政学研究室のすべてのみなさまに感謝申し上げます。
 そして、これから林政に関わる皆様も、ぜひ楽しみつつ悩みつつ(お酒をのみつつ)、悔いのない学生生活をお過ごしください(笑)。

以上でした!
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卒業・修了おめでとう [研究室]

 今年は、3月24日が大学院の学位記授与式、3月25日が学部の卒業式でした。
 林政ゼミメンバーは、多種多様なのですが、そのほとんどが、偶然、今年旅立つことになりました。
みなさん、かなりの期間をオンラインでのゼミで議論し、調査は、主として統計や公刊資料を駆使し、メールでの質問やアンケートなども交えながら、普通なら容易に入手できるデータの入手に一苦労という状況、それもその状況がいつまで続くのかもわからない状況で、複数の研究プランを同時に走らせるというような進め方でした。

 下記の6名になります。
博士(全員、課程博士)
 劉妍さん、千葉幹さん(以上農学系研究科)、武藤裕花さん(工学系研究科)
修士
 中村一貴君(副専攻修了。主専攻は農経)
学士
 小柳有加さん、泉孝太郎君

 論文のテーマも多様で、足尾緑化NPOの意義と維持、人の死なない砂防事業(ソフト事業)、地質・森林整備を含めた流域の水解析、森林獣害要因の統計分析、鉄道林の存廃とその要因、里山での児童養護教育(すみません、テーマはかなりはしょってます)。
 これほど多様なメンバーで、輪読では同じ本を読み、発表ではお互いにコメントや質問の応酬。対象や方法論に違いはあっても、求めるものは同じ、というゼミでした。

 このうち、武藤さんは、古井戸が副査、中村君も、古井戸が副専攻の指導教員という立場でした。
 ほかにも実質的な林政ゼミメンバーが何人かいますし、修了後もポスドクで研究を続ける人もいるので、レギュラーメンバー全員が、ゼミから卒業したわけではないのですが、めでたくもあり、さびしくもありというところです。

 毎年、卒業の記事は書いていなかったのですが、今年とくに記事にしたのは、人数の多さもさることながら、初めて顔を合わせた同士も多くて、集まって写真が撮れたのも
1)7割方引越(1号館改修)が完了していて、研究室に来て貰うことができた。
2)マンボウが終わったばかりで、とりあえず会食しなければOK
という幸運があったからで、ご覧いただければわかるように喜びもひとしおだったからです。

<祝・卒業記念ギャラリー>*マスクのない写真は、すべて声を出さずに撮っています。

研究室にて1
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研究室にて2
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研究室にて3
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左:古井戸、右:劉さん@7号館の学位授与式会場
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農学部キャンパスハチ公前にて
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安田講堂をバックに
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赤門(重文・改修のため柵あり)をバックに
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安田講堂をバックに
IMG_4752.jpeg<

農3号館をバックに
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