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森林科学基礎実習IV(林政学基礎)2023年8月31日@山梨 [講義]

 「東京大学林政学研究室ブログ」は、学生も執筆していた時期があるようで、最近は復活の機運が高まっているようですね。

 ごきげんよう、しーしーです。
 当方、東京大学林政学研究室の学部4年生なのですが、表題の実習にTAとして同行したところ、当ブログ執筆の下命を拝したため、ここにしたためさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします(機会があれば自己紹介のようなものも書きたいですが、今回は割愛させていただきます)。

 さて、2023年8月31日(木)・9月1日(金)に、山梨県で森林科学基礎実習IVの現地実習が執り行われました。私は、1日目にあたる8月31日(木)の記事を書かせていただきます。

 大月駅に集合して始まった本実習、まずは甲斐東部木材団地にて、現地見学、聞き取り調査を通して、施設の現状を中心に、歴史的経緯や将来への展望などを伺うことができました。
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 午後は、山梨県の森林環境税を活用した「荒廃森林再生事業」の現場を、山梨県庁や森林組合の職員の方々の解説のもと、見学させていただきました。施策を進めていく上での、森林所有者や県外の自治体との結びつきなどについても伺うことができました。
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 また、夕食後には1日目に得られた情報や、現場で意識していた事柄の共有に加え、2日目の見学時に持ちたい視点や質問事項をブラッシュアップする時間が設けられました。私としても、履修者の皆さんの発言や視点から、新たな気づきを得ることができたように思います。
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 個人的に1日目で印象に残ったお話は、私の研究とも少し関わってきそうな林道や作業道についてです。林道の整備状況や、作業道の作設にかかる金額などを現場の方々からお話しいただいた中で、林業のための道というものについて、果たしてどういった整備の形が今、そして将来に向けて望ましいのか、歴史的経緯を踏まえて、改めて考えていきたいと思いました。

 最後になりますが、このような機会を用意してくださった先生方、そして見学にご協力くださった関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
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今年度の森林科学基礎実習IV(林政学基礎) [講義]

 今年度の森林科学基礎実習IV(林政学基礎)では、これまでに2回フィールド調査に出かけています。
 6月29日には、千駄ヶ谷にある鳩森八幡神社に残された冨士塚(冨士浅間神社)を登拝しました。
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 7月6日には、新木場にある木材・合板博物館を訪問し、館長の佐藤雅俊さん(東京大学名誉教授 / 農学博士)からエンジニアード・ウッドについてご講義頂いてから、館内での説明を受けました。大根のかつら剥きのように製造される単板(合板の原料)をみて、受講生は驚きの声をあげていました。
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 8月31日から9月1日には、山梨県で実習を行います。この中で、森林環境税を活用した間伐材生産の現場や合板工場を見学します。また、千駄ヶ谷に建立された富士塚の勧請元である北口本宮冨士浅間神社にもいく予定です。
 首都圏と山梨県の、森林・山を介した様々なつながり(現状と歴史)を受講生は学ぶことになります。
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研究室に日常が戻ってきました [研究室]

新型コロナウイルス感染症が第5類に分類され、2023年度に入ると、林政学研究室もようやく日常を取り戻してきました。
先日、8月上旬には、学生らが捕まえてきた鮎を研究室で食す懇親会が突如始まりました。林政学研究室だけでなく、利用学研究室やアジア生物資源環境研究センターに所属する院生も参加しての鮎パーティー。研究室内での勉学ももちろん大切ですが、こうしたインフォーマルなつながりも(むしろ)大事なんですよね。
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With the new coronavirus infection classified as a category 5 disease and the start of the 2023 school year, the Forestry and Forestry Science Laboratory is finally getting back to its daily routine.
Recently, in early August, a get-together to eat ayu fish (sweat fish) caught by students in the laboratory suddenly began. The ayu (sweat fish) party was attended not only by the laboratory of Forestry Policy (Rinsei) , but also by graduate students belonging to the Laboratory of Forest Utilization and the ARC-BRES. Studying in the laboratory is of course important, but these informal connections are also (rather) important:)
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台湾よりLiaw先生・Chen先生が来訪されました [OBOG]

 本日、国立台湾師範大学で教授かつ副院長をされているLiaw, Shyue-Cherning先生と、Liaw先生の奥様で、現在、中国文化大学で教授をされているChen, Wan-Junn先生が、林政学研究室に立ちくださいました。
 今回、お二人は、早稲田大学で開催されているTHE 12TH CONGRESS OF ASIAN ASSOCIATION OF ENVIRONMENTAL AND RESOURCE ECONOMICS
でのご発表のために来日されました。
 Liaw先生は今から10年ほど前に2か月間、客員教員として東大・林政に在籍されていました。
学会開催中で、発表も明日という状況にもかかわず、林政学研究室にも立ち寄ってくださいました。ありがとうございました。
 9月中旬に、私(柴崎)は台湾に調査に行く予定で、その際にLiaw先生にもお会いする予定です。またお会いできることが楽しみです。

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Prof. Liaw, Shyue-Cherning, professor and vice president of National Taiwan Normal University, and Prof. Chen, Wan-Junn, wife of Prof. Liaw and currently a professor at the Chinese Culture University, visited us today.

They came to Japan to give a presentation at THE 12TH CONGRESS OF ASIAN ASSOCIATION OF ENVIRONMENTAL AND RESOURCE ECONOMICS held at Waseda University

Prof. Liaw had been a visiting faculty member at the University of Tokyo for two months around 10 years ago.

Despite the fact that the conference was being held and their presentations were due tomorrow, they stopped by Rinsei (Forest Policy) Lab. Thank you very much.

In mid-September, I (Shibasaki) am planning to go to Taiwan to do research and will meet Prof. Liaw again.
I am looking forward to seeing him again.

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合格おめでとう:) [研究室]

本日、大学院入試の結果が発表されました。
研究室の学部4年生の平山さんが見事合格しました:)
思わず昼間から祝杯(ノンアルコールです)をあげてしまいました(笑)
外部からの受験生も無事合格しました。
来年度ますます盛り上がることになりそうです。
おめでとうございました:)

Today, the results of the graduate school entrance examination were announced.
Mr. Hirayama, a fourth-year undergraduate student in our laboratory, passed with flying colors:)
We couldn't help but celebrate (non-alcoholic) in the afternoon:)
A student from outside also passed the exam successfully.
It seems that the next school year will be even more exciting.
Congratulations!

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林政学研究室のOG・OB来たる! 小川拓哉さん [OBOG]

本日(2023年7月28日)、2010年に修士課程を修了された小川拓哉さんが
林政学研究室に遊びに来てくれました[ひらめき]

小川さんは、三菱UFJリサーチ&コンサルティングなどの
勤務経験を経て、現在、「大分県臼杵地域のエネルギーの
地産地消を目指す地域電力会社」である
「うすきエネルギー株式会社」の取締役をされている、
まさに起業家です:)

大分県臼杵市は、2015年に「臼杵市バイオマス産業都市構想」
の認定をうけるなど、新エネルギーの利用推進に積極的に取り組む
市町村です。

小川さんとのざっくばらな会話を通じて、
臼杵地域に根ざしながら、太陽光発電や木質バイオマス発電
由来の電気を供給する事業に尽力されていることがとてもよくわかりました。

再生可能エネルギーのさらなる普及のためには、小川さんのような
地域電力会社の役割が不可欠です。
今後のますますのご活躍を願っています。

それから、大分県産有機ショウガ・かぼすを使用したお菓子「百寿ひとひら」も
美味しかったです。ありがとうございました:)

研究室にぜひ、また遊びに来てください。
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ナスさんの歓迎会(納涼会)を開催しました [研究室]

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 2023年7月7日に、ナスさんの歓迎会を開催しました。ナスさんは、林政学研究室のOBで、現在、ノッティンガム大学マレーシア校教授です。ナスさんは、本年6月~9月中旬まで特任教授として東京大学農学部に在籍されています。納涼会も兼ねており、実に4年ぶりの開催となりました。
 ようやく研究室も日常を取り戻しつつあります。今年は、いわゆる研究室の合宿も復活する予定です。盛り上がっていきたいと思います:)

A welcome party for Prof. Nath-san was held on 7 July 2023. Nath is an alumnus of our Laboratory (RINSEI: Forest policy) and is currently a professor at the University of Nottingham, Malaysia. Also Nath-san has been with a member of University of Tokyo as a specially-appointed professor from June to mid-September this year. The event also served as a summer party, and was indeed the first time in four years that it had been held.
 Finally, the laboratory is getting back to its daily routine. This year, the so-called laboratory camp is also scheduled to return. We hope to have a lot of fun:)


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林政・林業関係の資料保全について [研究室]

 2023年度より、国土緑化推進機構の助成を受けながら、林政・林業関係の資料保全事業を進めています。林政学研究室では、一般社団法人 全国林業改良普及協会から寄贈いただいた、1960年代以降の山村・林業写真を保管しています。現在、こうした山村・林業写真の資料化(データベース化、一部資料の将来的な公開)を目指しています。試行段階として、クリーニング作業を行った後に、スキャン作業を行った上での中世紙封筒への収納作業、データベース化作業を進めています。

(写真1)クリーニング風景
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(写真2)中性紙封筒への収納
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(写真3)写真のデータベース化
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ナス先生(特任教授)が来日しました:) [研究室]

 林政学研究室OBで、現在、ノッティンガム大学マレーシア校で教授をされているタパン・クマール・ナス先生が、東京大学農学部の特任教授として、9月中旬まで林政学研究室におられます。
 ナスさんは、Collaborative Forests Management in South and Southeast Asia(南・東南アジアにおける協働型の森林管理)について研究されてきました。OG/OBの方々は、ぜひ林政研究室に遊びに来てください。
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林政学研究室の蔵書を整理していたら・・・ [研究室]

 林政学研究室の蔵書を整理していたら、本の中から「国公立大学費値上げ反対(1972(昭和47)年)」のチラシがでてきました。考えさせられる内容だったので、思わずブログに書いています。
 前回学費が値上げされたのは1963(昭和38)年。当時は、年間9000円(!)だった学費が、12000円に値上げされたそうです。チラシが書かれた1972年においも、8年後(1980年)には学費が240,000円に値上げされる恐れがあることを警告しています。
 また、「教育は一種の投資であるので受益者負担を求めてよい(授業料をあげてよい)」と考え、将来的に国公立大学の法人化の傾向を目指す、文部省の姿勢にも批判の目をむけています。

・・・50年後の現在、学費は更に上昇を続け、教育格差の問題はさらに深刻化しています。その後、国立大学の法人化が進みましたが、皮肉なことに日本の大学の国際競争力は減少傾向にあります。「公共財」としての教育を改めて考える必要性を、50年前のチラシは現役世代の私たちに訴えているのかもしれませんね。おっと、仕事に戻らねば。
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